熱風と細かな砂を体中に浴びながら地平線を目指す。

陽は際限なく照り付け、空は油絵の具を塗りたくったようなコバルトブルー。

砂丘を乗り越えるとまた新しい砂丘が広がる。

タンクキャップに溜った砂がチリチリと風に吹かれまた砂丘に帰ってゆく。

世界にひとりであることに歓喜し、解放されていく。

この振動や風や空が永遠に続けばいいと思った。

そんな夢を見た。

オレンジ色の砂に、蒼い空…。

銀色のバイクがよく似合うと思う。

ミラーに縁取られたメッキ部分には空が映っていて、そこにはきっと弾けた雨粒が風で滑り落ちるに違いない。

リアシートに地図と水とパンを入れたバッグをくくりつけ気が向くままに何処までも走りたい。

少年は囁く。

夢はあるかい?

空は蒼いかい?

風は吹いているかい?

雨は降りそうかい?

そこに…バイクはあるかい?

醒めない夢がある。

画像: Hello Motorcycle

This article is a sponsored article by
''.